こちらは、試作段階で製作した注射器の部品です。

先端部が偏心形状となっているため、本来であれば複雑な加工設備が必要とされますが、当社では標準的な2軸旋盤を駆使し、高精度な加工を実現しました。

さらに、この部品は肉厚がわずか約1mmと非常に薄く、加工中のビビりや割れが発生しやすい難易度の高い形状です。そこで、工具選定・切削条件・固定方法を最適化することで、形状の安定性を確保しながら仕上げました。

結果として、内径寸法では±0.02mmという高精度を達成しています。