航空機内部カバー
| 材質 | PEEK CA30 |
|---|---|
| 形状・製品 | カバー |
| 業界 | 航空・宇宙 |
| 加工方法 | 旋盤加工 |
| サイズ | φ20×50 |
こちらは、航空機内部で使用されるカバー部品です。
材質には、PEEKに30%のカーボンファイバー(CA/炭素繊維)を配合した強化グレードを採用しており、一般的なPEEKよりも高い剛性・機械的強度・耐クリープ性・耐摩耗性を備えています。さらに熱伝導率が高く、放熱性に優れていることから、航空機内部における温度管理が必要な部位にも適した材料特性を発揮します。
ただし、カーボンファイバー強化材特有の“高硬度”は、加工において大きな課題となります。工具摩耗が激しく進行しやすいため、寸法公差を確保するには、工具寿命の管理とを厳しく行う必要があります。また、量産の場合にはダイヤモンド工具を使用することも多いです。
さらに、肉厚0.5mmという薄肉形状であり、わずかな振動や切削抵抗の変動が寸法誤差に直結します。薄肉ワーク特有の“逃げ”を抑えるため、加工条件を最適化しています。