医療機器 ジャバラ部品
| 材質 | テフロン(PTFE GF30) |
|---|---|
| 形状・製品 | ジャバラ |
| 業界 | 医療機器 |
| 加工方法 | 旋盤加工 |
| サイズ | φ20×30 |
こちらは、医療機器内部で使用されるジャバラ形状の樹脂部品です。
本製品には、PTFEに30%のガラスファイバー(GF/ガラス繊維)を配合した強化グレードを採用しています。PTFE固有の優れた耐薬品性に加え、ガラスファイバーにより剛性・強度が大幅に向上し、医療機器の内部環境でも長期にわたり安定した性能を発揮します。しかし、その一方でガラスファイバー配合材特有の“素材の硬さ”と“工具摩耗の早さ”が課題になります。期待する寸法公差を確保するためには、切削工具の摩耗進行を常に監視し、適切なタイミングで交換・補正を行う、高度な加工管理が不可欠です。
さらに、本製品はジャバラとしての可動性を確保するため、肉厚わずか0.5mmという薄肉形状になっています。薄肉形状は加工時の変形や振動が発生しやすく、わずかな条件の違いでも寸法精度に影響を与えます。加工条件を最適化し、変形を抑えながら精密加工を実現しています。