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筐体設計に求められるポイントとは?

筐体設計は、製品の性能を最大限に引き出すと同時に、内部部品を外部環境から保護する役割を担います。この「盾」であり「基盤」となる筐体は、製品の機能性だけでなく、近年ではデザイン性も強く求められるようになっています。

本記事では、筐体設計に求められるポイントや、その設計を具現化する板金加工技術について詳しくご紹介します。

筐体設計に求められるポイント

筐体は、単なる保護パーツにとどまらず、ブランドイメージを体現し、製品の魅力を引き立てる重要な要素です。そのため、デザインの美しさや独自性が、ユーザーの製品選びにも大きな影響を与えます。

一方で、筐体設計では以下の要件も欠かせません。

・強度と耐久性:外部環境に左右されない頑丈さ。
・コスト効率:高品質を保ちながら予算内での設計。
・性能と安全性の確保:製品本来の目的を最大限に発揮するための精密設計。

これらをバランスよく実現することが、筐体設計の鍵となります。そして、設計した筐体を製品化するには、高度な板金加工技術が欠かせません。

筐体設計のプロセス

筐体設計が完成するまでの作業工程(設計から加工、検査まで)をご説明します。作業工程を整理する際には、プロジェクト全体のスケジュールを効率化し、品質を確保するための各ステップを明確に定義することが重要です。
※ソフトウェア名:solidworks,Fusiom

1.要件定義

・目的の確認:製品の使用目的、環境条件、規格、制約事項の確認。
・仕様書作成:デザインの有無、サイズ、形状、重量、材料、強度、機能性、コスト制限。

2.概念設計

・機能の配置検討:内部部品や外部インタフェースの配置を考慮。
・初期シミュレーション:部品組立のしやすさ。

3.詳細設計

・CADモデルリング:※3Dソフトウェアを使用して詳細設計を行う。
・構造設計:構造の強度を考慮して部材を最適化。
・部品選定:ねじ、ヒンジ、コネクタなどの規格部品の選定。
・設計レビュー:関係者と詳細設計をレビューしフィードバックを反映。

4.試作品の製作

・プロトタイプ製作:3Dプリント、NC加工、板金加工などを用いた試作品に製作。
・検証試験:形状・寸法:設計通りの寸法が再現されているか、実際の組付けに問題あるか、操作性や動作を確認。

5.デザイン調整

・フィードバック反映:試作品の結果や関係者の意見を基に設計に反映する。
・コスト削減:必要に応じて、材料や製造プロセスを見直す。
・製造プロセスの確認:大量生産時製造工程の検討。

6.最終確認

・修正後プロトタイプを最終確認し、仕様に合致していることを確認。

7.製造準備

・製造ドキュメント作成:図面、材料リスト(BOM)、製造手順書を作成。
・製造ラインのセットアップ:必要な設備や治工具の準備。
・」試作量産:小ロットで生産を行い、製造プロセスの最終確認を実施。

8.量産開始

当社が誇る板金加工技術

当社では、金属の切断、曲げ、溶接といった技術を駆使し、複雑かつ精密な形状に対応いたします。細部にわたる精度の高い仕上げや、多様な用途に適した高い耐久性を実現します。

技術的な課題がある場合でも、当社の熟練技術者が迅速に対応いたします。

展示会・見本市での筐体活用

筐体は、製品設計の最終段階で依頼されることが多く、展示会や見本市でのプレゼンテーションでも重要な役割を果たします。完成度の高い筐体は、製品の魅力を効果的に伝え、来場者に強い印象を与えることが可能です。

筐体のオーダーメイド製作事例:PCB基板の収納筐体

筐体のオーダーメイド製作

こちらは、PCB基板を収納するオーダーメイドの筐体を製作した事例です。

既存の汎用品ではサイズやデザインに課題があったため、ねじ止め不要の固定方法を提案し、量産にも対応可能な設計を実現しました。このようなデザイン性の高い筐体は、大手企業のプレゼンやクラウドファンディングでの活用が多く、幅広い業界から注目されています。

>>詳しくはこちら

筐体の設計は当社にお任せください!

当社は、豊富な経験と高度な板金加工技術を活かし、お客様のニーズに最適な筐体設計をご提供いたします。筐体の設計でお困りごとがございましたら、是非当社にご相談ください。

筐体の設計に関するよくある質問

Q1:筐体のデザインにR形状と曲面を使用していますが、対応可能ですか?

A1:R形状の加工は、板金加工と切削加工の両方に対応可能です。ただし、コーナー部分を曲面形状で板金加工する場合は難易度が高いため、切削加工を推奨いたします。接合に関しては、信頼性の高いボルトアップ方式で対応いたします。

Q2:対応可能なサイズや重量を知りたいです。

A2:対応可能な筐体のサイズは、手のひらサイズの小型製品から大型作業機械用まで幅広くカバーしています。重量については、パレット輸送が可能な範囲を基本としておりますが、特別な要件がある場合はぜひご相談ください。柔軟な対応でお客様のご期待にお応えします。

Q3:筐体設計の成果物を教えてください。

A3:3Dデータは、通常、STEP、IGES、Parasolidといった中間ファイル形式でご提供いたします。ご要望があれば、SOLIDWORKS形式のCADデータにも対応可能です。

※図面が必要な場合は別途ご相談ください。
※製作をご希望の場合は、製作フェーズでお見積りをご提出させていただきます。

Q4:初回の打合せから、最初の設計案提出までの期間はどれくらいですか?

A4:ご発注から約1~2週間で設計案をお届けします。その後は、お客様と相談しながら、最終決定や必要な調整を進めていきます。

Q5:どういったサービスの流れですか?

A5:
1.ヒアリング
2.構想設計
3.設計レビュー(1st)
4.詳細設計
5.設計レビュー(2nd)
6.データ調整・修正
7.最終3Dデータご提出
8.製作フェーズ

という流れとなります。

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