設計提案事例

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リングゲージ棒

お客様より、「使用していたリングゲージ棒が生産中止になってしまったため、代替品を製作したい」とのご相談をいただきました。当初は既存品のリバースエンジニアリングを前提としていましたが、同等品をそのまま再現すると、コストが非常に高くなることが想定されました。

そこで当社で、機能は同等以上を維持しながら、コストを最小限に抑える新たな設計に取り組みました。

設計上の工夫

中央部には六角形の転り止めを設け、ゲージ面が作業台に直接触れない構造としました。これにより、ゲージ表面の傷付きを防止し、精度を長期にわたって維持できるようにしています。

さらに、片側で1号〜17号、もう片側で17号〜30号を測定できる仕様とし、1本で幅広いサイズに対応可能としました。

加工と仕上げへのこだわり

指輪などの金属製リングを測定するためには、ゲージ表面の滑らかさが非常に重要です。本製品では、切削加工のみで面粗度 Ra0.4を実現し、研磨工程を省くことで高精度とコストダウンの両立を達成しました。

また、リングゲージ棒を手で簡単に取り外せる構造とし、使用環境に応じて片棒のみの交換も可能にしています。

知的財産への対応

本製品については、意匠権の申請も行っており、機能性だけでなくデザイン性にも優れた製品となっています。

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